これが林熈崇氏作のバンデグラフの全容。
下のローラーで正電荷を拾って上のローラーでその電荷を放出すると同時に負電荷を拾って下へと降ろします。
下のローラー表面が負に帯電し、上のローラー表面が正に帯電していることがポイント。
どちらのローラーも2個のゴム栓を貼り付けて作っていますが、表面が異なります。その秘密は以下に。
下のローラーの表面にはコロジオン液（透明マニキュア液）が塗られています。コロジオン膜は負に帯電します。
上のローラー表面には毛糸が巻いてあります。毛糸は正に帯電します。
両ローラー間にゴムベルトをかけます。ゴムベルトは天然ゴムのものを使います。
正に帯電しやすい毛糸から帯電列の負の向きに、天然ゴム、コロジオン膜（セルロイドと同じ）と並んでいるのが発電の秘密です。この原則を守ればバンデグラフは必ず発電します。